「健康診断で発生しがちなポイントとその対策」
こんにちは。
2024年5月、福岡市南区鶴田に新規開院した『もとむら内科・内視鏡クリニック』です。
当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会専門医による苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。
さて、皆様は、定期的な健康診断を受けているでしょうか。
お勤めの方は職場で年に一度の検査がありますが、自営業の方や学生さんなどは、なかなか検査を受ける機会がないということもあるでしょう。
今回は、そんな健康診断に関するお話です。
健康診断というと「再検査の項目があった!」「数値の指摘を受けてしまった…」など、ご自身の意外な健康状態を知り、驚いてしまう方も多いかもしれません。
しかし実際には、健康診断を受けた約半数の人は何らかの指摘を受けているそうです。
その中には、隠れていた病気が見つかったと言う方も当然いらっしゃいますが、一時的な不調によって数値に乱れが生じていたという方も少なくありません。
指摘を受けやすい項目では、正しい数値を得るためにも医師の指示に従って事前準備を行うようにしましょう。
健康診断で行う検査とは
健康診断では、選択肢たプランによって検査内容が異なります。
事前に「この検査を受けたい!」という項目がある場合には、オプションとして追加することもできますので、ご自身にあったプランを選ぶようにしましょう。
基本の検査では、問診・診察を行い、身長と体重とBMIの測定をします。
その後、血圧測定、腹囲の確認、視力検査と聴力検査、尿検査、心電図、血液検査を行います。
基本の検査に胸部レントゲンを合わせたり、年齢に合わせてバリウムや内視鏡検査を追加したり、がんを見つける腫瘍マーカー検査を追加することも可能です。
健康診断で引っかかりやすい項目1.血圧
健康診断では、まず血圧の測定を行うケースも多いと思います。
血圧が高いと指摘された場合には、その原因を明確にして、適切な改善に取り組む必要があります。
また、数値的に健康リスクが大きいと判断された場合には、内科や循環器科で精密検査を受けることをおすすめします。
血圧は普段の生活習慣と密接な関係があり、運動不足や暴飲暴食が続いている状態で血圧測定を行うと思った以上の数値が表示されてしまうこともあります。
また、緊張している状態では平常時より高い数値が出てしまうため、なるべくリラックスして検査を受けることが大切です。
健康診断で引っかかりやすい項目2.血糖値
健康診断で血糖値が高くなってしまう原因は、インスリンの分泌量が関係しています。
インスリンの分泌が不足していたり、インスリンがうまく働いていなかったりする場合には血糖値が高くなってしまいます。
血糖値が高い=糖尿病になってしまった、と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、必ずしも全ての方が糖尿病になっているというわけではありません。
と言うのも、血糖値は食事や運動、ストレスなどによって変動しやすいという特徴があるためです。
前日に糖質が多いものをたくさん食べていたり、大きなストレスを抱えた状態で検査を受けたりすると、本来よりも数値が高くなってしまう可能性も考えられます。
正しい数値を得るためにも、前日の食事については医師の指導に従うようにしましょう。
健康診断で引っかかりやすい項目3.肝機能
お酒をたくさん飲む方が「健康診断で肝臓が引っかかった」という話をしているのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際に、肝機能の数値はアルコールの摂取によって上がりやすくなります。
そのほかにも、服用している薬が肝臓に負担をかけている場合や、体重増加による肝臓への負担、肝炎ウイルスの感染など、さまざまな原因が考えられます。
肝機能の数値について指摘を受けた場合は、消化器内科で詳しい原因を調べることが大切です。
その上で、お酒が原因ならば休肝日を設ける、お薬が原因ならば負担の少ないものに変更するなど、原因に合わせて対策を講じていきましょう。
健康診断で引っかかりやすい項目4.血中脂質
血中脂質は、健康診断を受けた方のうち3人に1人が異常ありと指摘を受ける項目とも言われています。
血中脂質は普段の生活習慣が原因で上昇するもので、基準値から外れている場合には脂質異常症の可能性が考えられます。
数値を下げるためには、普段の食生活を見直すことがポイントです。
例えば、食べ過ぎや食事の偏り、運動不足、肥満などに該当する場合は、改善していくようにしましょう。
また、甲状腺の病気や糖尿病、腎臓病、肝臓病を患っている方も血中脂質の数値が高くなりやすいため注意が必要です。
健康診断で引っかかりやすい項目5.心電図
心電図では、不整脈や狭心症、心筋梗塞のリスク、心臓肥大など心臓の状態について検査を行います。
心電図検査で異常が見つかった場合には、循環器科で精密検査を受けることが重要です。
心臓の病気かもしれない、と言われると不安になってしまいますが、実は健康診断で心電図の指摘を受ける方は意外と多いのが現状です。
当然、中には治療が必要な方もいらっしゃいますが、一時的なストレスや検査への不安、緊張といった要因から検査結果に異常が出ていた場合や、カフェイン・アルコールの摂取によって正しい結果が得られなかった場合も少なくありません。
クリニック情報
福岡市南区鶴田の『もとむら内科・内視鏡クリニック』は、令和4年3月をもって閉院した「もとむら小児科」をリニューアルし、新しい形で地域の皆様の健康を守っていくことにしました。
消化器内科・内視鏡内科として、まごころと確かな技術で「安心と信頼の医療」を提供することをモットーとしています。
日本内視鏡学会専門医・指導医の資格を有する院長を中心に、内科の一般診療・胃カメラ・大腸カメラ・予防接種など、幅広く診療を行います。
南区で胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けたい方、信頼できるかかりつけのクリニックを探している方は、ぜひお気軽に『もとむら内科・内視鏡クリニック』へご相談ください。
◆医院名
もとむら内科・内視鏡クリニック
◆所在地
〒811-1352
福岡県福岡市南区鶴田3-10-3
TEL 092-565-1711